極超音速高エンタルピー風洞は極超音速風洞とそれに併設された高エンタルピー風洞から成り,秒速1,500mに達する超高速流れと最高1500℃にもなる超高温流れを実験室で作り出します.超高速および超高温の流体力学とその応用におけるフロンティアを開拓していきます.
柏風洞は運転モードを切り替えることで極超音速気流の生成と高エンタルピー気流の生成を行うことが可能です.これにより,極超音速機,大気突入カプセル,そして将来型超音速エンジンを始めとした航空宇宙分野の研究が幅広く行われています.
柏風洞の前身は,旧東京大学航空研究所(現JAXA宇宙科学研究本部)で東大駒場第二キャンパスに建設された超音速気流総合実験室および高温気流燃焼実験室です.2006年に柏キャンパスへ移設され新たな大型実験設備としての運用が開始されました.